中古車の委託販売は実はお得じゃない

車の委託販売は損をする

中古車の委託販売の罠

みんな、中古車の委託販売って知っているか?

これはその名の通り、車の販売を中古車店に委託することを言う。

 

簡単に言うと、中古車販売店に自分の車を置いてもらって、

買い手が着いたら中古車販売店に手数料を払うというシステムだ。

 

一般的な車の販売経路は、

車の持ち主→中古車買取業者→オートオークション→中古車販売店→次の持ち主

といった流れで流通されて行く。

 

中古車の委託販売というのは、上記の流れから買取業者での買取とオートオークションを飛ばして、

車の持ち主→中古車販売店→次の持ち主

という流れを取る事によって、買取業者とオートオークションのマージン(利益)が無い分、

売り手にとっても、買い手にとってもメリットがある取引となる。

 

しかし、実は通常の買取よりメリットが多いように見えるこの流れも、

落とし穴があるのだ。

 

売れ残るリスク

まず、中古車の委託販売では、車の所有者はずっと持ち主にある。

なので、売れれば利益になるが、売れなければずっと車を所有し続けなければいけない。

 

これは大したリスクじゃないように見えて、実はかなりの利益喪失になる可能性がある。

このブログを読んでくれている賢明な方々はもうお気づきかもしれないが、

車の価値と言うものは時間と共にどんどん減っていく。

つまり、売れ残っている間に、車の価値が下がって行ってしまうのだ。

 

例えば、最初は100万円で売れると思っていた車も、

半年経って市場価格が下がってくれば、当然100万円では売れない。

ということは、市場価格に合わせて、値段を見直さなければならない。

 

例えば現在の中古車市場価格が100万円の車の査定が90万円だった場合、

中古車市場で売ったほうがお得に思えるが、

売れるのが半年先だった場合、市場価格は80万円に下がっている可能性がある。

この場合、10万円も損をしている計算になる。

 

当初は委託販売のほうが買い取り業者の査定より高く売れると思っていても、

実際に車が売れるのが半年先、一年先となってしまう場合、

かえって売れる金額が下がってしまう可能性があるのだ。

 

なので、現在の市場価格だけを見るのではなく、

委託販売をしたとして、いつ頃売れるか、

そして売れる時には車の価値はどのぐらいになっているかを考えなければいけない。

 

売り始めてポンと売れてしまうような人気車種ならいいが、

売れるまで時間がかかりそうな場合は買取業者に売ってしまったほうが高くなる可能性がある。

それに、買い取り業者のほうがスグに買い取ってくれるので、時間も早く手間も無い。

なので、特別なこだわりが無い限り、委託販売を使うメリットはあまり無いのではないだろうか?

 

委託販売は業者側のほうがメリットがある

売るほうは高く売れ、買うほうは安く買えるというメリットを押している車の委託販売。

しかし、その実、一番メリットがあるのは中古車販売店なのだ。

 

何故なら、車を買い取るというリスクが全く無いのだ。

車を買い取れば、当然、売れ残りリスクが発生する。

 

しかし、委託販売の場合は売れ残りリスクは車の所有者なので、

車が売れ残っても中古車販売店は何の痛手も無いのだ。

 

そして売れた場合は手数料をもらう。

ノーリスクで手数料だけもらえるのだ、丸儲けだろう?

 

しかし、自分で買い取って売ったほうが当然利益は大きいので、

そこは販売店側もリスクとリターンのバランスを考えてのことだろう。

 

色々と御託を並べたが、私の意見としては、

車を売るのであれば、専門の買取業者に任せるのが一番という事だ。

餅は餅屋。車は車屋。

専門外のところまで手を出すと思わぬ痛手を負うぞ!

 

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